市長のしあわせコラム(令和2年4月)
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思考と行動
このコラムを執筆している3 月中旬現在、新型コロナウイルス感染症は、まだ終息が見えてきません。
3 月の「刃物のまち関シティマラソン」や4月の「関まつり」のイベントも、断腸の思いで中止しました。1日も早く平穏な日常と経済活動が元に戻ることを、心から祈る毎日です。
これまで溢れるばかりの情報が、テレビやインターネット等で流れてきました。たとえば、「コロナウイルスはお湯で予防できる」というトンデモ情報がありましたし、マスクだけでなくトイレットペーパー等が品切れになる、というデマによって、数多くの人が買い占めに走りました。
少し慎重にその論拠を調べれば、その情報がすぐにエセ情報やデマとわかることが多いと思いますが、半世紀近く前の石油危機の際のトイレットペーパー騒動と同じ混乱が、令和の時代でも起きました。
感染症の歴史を少し調べてみると、紀元前のアテナイを感染症が襲ったときにはペロポネソス戦争の敵方のスパルタが「貯水池に毒を投げ込んだ」という噂が流れたり、14 世紀の黒死病ではユダヤ教徒の被害が少なかったとされたため、「ユダヤ教徒が井戸に毒を投げ込んだ」というデマが流れたり、19 世紀のコレラ蔓延時にはパリで「誰かが毒を投げ込んだ」という噂が出て毒殺犯人とみなされた人が殺害されたり・・・しかし、紀元前・14 世紀・19 世紀と比べて、これだけ誰でも簡単に情報を得ることができるようになった今日現在でも、人間の本質的な思考・行動原理は変わっていないことを痛感します。
自戒を込めて書きますが、上辺だけのニュースや情報に踊らされ、軽佻浮薄(けいちょうふはく=考えや行動などが軽はずみで、浮ついているさま)な振る舞いをすることは慎みましょう。
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