市長のしあわせコラム(令和2年6月)
[2020年5月27日]
ID:15484
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4 月から5 月にかけて、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各種の店舗に休業要請がなされましたが、パチンコ店など一部の店舗が営業を続け、世上を賑わせました。
テレビ・新聞等の報道、ネットでの反応等を見ていると、特別措置法上、指示ではなく要請の段階にも関わらず、「行政の“ 要請”に従わないのはとんでもない」、「こんなときにパチンコに行くなんて許せない」などなど批判的な意見が圧倒的でした。
そもそも休業要請に応じていなかったのはパチンコ店だけなのか、という指摘は当然ありますが、それを置いても、何人たりとも他人と違う行動をすることを許さないような過度な同調圧力や、事実上の私的制裁のような扱いや、扇情的な批判を目にすると、日本の自律的な行動の凄さを感じると同時に、法的根拠のない「空気」の強烈な圧迫感には空恐ろしさも感じました。
一丸となって新型コロナウイルス感染症を、1 日も早く収束させる必要があることは論を持ちません。
ただし私たちが運転をする車のハンドルには、ご承知の通り、少しの“ 遊び”があります。
仮にハンドルにまったく“ 遊び”がなければ、ほんの少しハンドルを切っただけでも、車は必要以上に左右に大きく急に揺れて、かえって危険になります。
私たちが車を運転する際、この“遊び”があるからこそ、逆に安全に運転ができます。(ハンドルに遊びがないF1のようなレーシングカーを運転することを想像してください)
一人ひとりの人間にも、社会にも、このハンドルの”遊び”の部分が、どんなときでも必要だと考えています。
泰然自若とした佇まいをみせる株杉(板取)
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