市長のしあわせコラム(令和2年7月)
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簡潔明瞭に伝える
以前、ある本に「読解力は本を読むことでしか養われない」という趣旨のことが書かれていたことを覚えています。 「日本人の3 分の1 は日本語が読めない」という刺激的なタイトル記事を、ネット上で目にすることがありますが、これらは日本も参加した国際成人力調査(PIAAC)の「読解力」・「数的思考力」・「IT を活用した問題解決能力」等の調査結果を基にした記事が多いようです。
読み書きができない、という識字率の割合ではなく、「読解力」調査の結果が、レベル2 以下(レベル5 が最高)が占める割合が28%弱となるため、これが3 分の1 の根拠と思われます。
日本語の読み書きはできるが、日本語の文章の意味することが正確に理解・把握できない、すなわち読解力がない、という数字です。
「3 分の1」という割合は驚きですが、ただし、このPIAAC の調査に参加した24 ヵ国・地域の中では読解力の平均点は日本がトップです。(ちなみに、数的思考力・IT を活用した問題解決能力も平均点はトップ)
ただし、国際的にトップレベルとはいえ、3 分の1 の方が日本語の文章でも理解しづらい、ということは頭においておくべき、と思います。
市役所から、郵送なり、ホームページなりで、さまざまな数多くの文書・お知らせ等を出すわけですが、役所はともすれば、後で苦情を言われたくないがために、「これでもか」と抜けがないようにとにかく並び立てる傾向があります。
国や県との役所同士のやり取りなら、これで良いのですが、市民の皆さん向けの文書・お知らせ等は、頭を切り替えて分かりやすく示さないといけません。
よく、「中学校2 年生が読んでもわかるくらいに」と職員にお願いをするのですが、これは子ども向けに書いてほしい、と言っているのではなく、内容が分かりやすい文章であることは、誰にとっても(市長の私にとっても)メリットしかないからです。

市の広報も分かりやすい文章で情報をお知らせするよう心がけています
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