市長のしあわせコラム(令和5年3月)
[2023年2月22日]
ID:19390
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1923年に発生した関東大震災では、190万人が被災して約10万5千人が死亡もしくは行方不明になりました。震災後、大きな被害を受けた浅草に、「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で浅草が建つ」と書かれた立て札があちこちで立ったそうです。
大正時代の当時、10銭はミルクキャラメル1箱くらいだったそうですから、それほど大きなお金ではありません。無駄遣いをせずに節約することは大事なことですが、すべての人が財布のヒモを締めてしまったら、関市も岐阜県も日本も経済の循環が止まってしまい、回りまわって私たちの暮らしが苦しくなります。
松下政経塾時代に読んだ本の中で、松下幸之助のエピソードも印象に残っています。昭和初期の不況時、家を建てることをためらっていた知人に向かって、松下幸之助は「不況のときだからこそ、資産を持つ者は、お金をかけて家を建てるべきだ」と説いたといいます。これも「散財にためらうなかれ」と通じるものだと思います。
また、古今東西の歴史を振り返っても、不景気の時に緊縮財政をして経済が好転した国はない、という話も読んだことがあります。
コロナ禍・物価高に対して、市民の皆さんの暮らしを守ることを市政の課題として最重点に考え、これまで地域限定のプレミアム付商品券を複数回にわたり発行してきましたが、新年度も今年度と同じ規模の発行を予定しています(紙の「せきチケ」もしくは電子の「せきpay」どちらかを選べるようにします)。
生活に困窮されている方への支援は、これまで関市独自で金額の上乗せや給付範囲の拡大をして現金を給付していますが、広く市民の皆さんを対象とする事業については、地域限定商品券によりお金に期限と範囲を決めて、関市内にて経済が循環するよう取り組んでいくつもりです。
市民の皆さん、「散財にためらうなかれ」
プレミアム付商品券は、詳細が決まりましたら広報等でお知らせします。
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