篠田桃紅美術空間 第81回企画展【中止】
[2022年3月5日]
ID:17668
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
[2022年3月5日]
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令和3年12月7日(火曜日)から令和4年3月27日(日曜日)
※令和4年3月3日(木曜日)から中止させていただきます。
月曜日(令和4年1月10日、3月21日は開館)、12月25日、12月26日(市役所工事の為臨時休館)、12月29日から1月7日まで(年末年始休館)、1月11日、2月24日、3月22日
一般 400円、高校生以下 無料、団体20名以上 300円
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、受付にてご提示ください。本人と付添いの方1名が無料となります。
草に臥し、草の香に身をまかせつつ、夢を逐う日の暮るるも惜しく…
「花下草上」の四字を桃紅は好んでよく書きました。また、エッセイでは「草の上に寝そべって花の間の空を見上げるような、のんびりとした空間をせめて字をかいて思い見るのである。深い緋色の桃の花を思いながらこの四字を、古い墨を濃く濃く磨って書きたい。」と綴っています。
墨による独自の抽象表現を生み出した桃紅ですが、文字を素材にした作品も数多く制作しています。濃墨の線が白い和紙の上を走る緊張感あふれる作品や、馥郁たる薄墨のにじみが美しい作品など、色や形や線による抽象は、見る人の心に働きかけ、自由な対話によって豊かにそしてさまざまに変化します。一方、書や文字は文学性ときまった形を持っているため、ある、一つの世界を思わせ味わうものです。墨と筆になれ親しんだ桃紅にとっては心や手のはたらきを誘うものとして、抽象も書もどちらも大切な創作でした。
本展では、文字を素材としながらも、従来の書の規範にとらわれず、文字自体の造形性や象徴性に着目した作品を中心に展示します。桃の花咲く春の清々しい空気のように言葉に代えがたく目に見得ないものを墨と筆に託し、「私」の表現を模索し続けた桃紅の歩みを見つめます。
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