ジャンボタニシ被害対策について
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ジャンボタニシ被害対策について
関市では、毎年ジャンボタニシによる被害報告を受けております。被害拡大を食い止めるために、薬剤散布や、罠の設置、耕種的防除に取り組むことで、被害の軽減につながります。
ジャンボタニシの特徴及び対策を参考していただき、被害の拡大防止にご協力をお願いいたします。

ジャンボタニシとは
ジャンボタニシ(通称名スクミリンゴガイ)は、南米原産の淡水に生息する貝。1981年に食用として輸入され、全国で500箇所もの養殖場ができました。ところが、野生化した貝が稲を加害し始めたため、1984年に有害動物に指定され、輸入が禁止になりました。養殖業の廃業が相次ぎ、捨てられたり、脱走したものが増え広がり、全国で農作物の食害問題を起こしています。

特徴と生態
・ジャンボタニシの特徴
ジャンボタニシと在来タニシの違い
ジャンボタニシと在来タニシは、殻の形や、繁殖方法によって見分けることができます。
ジャンボタニシ
貝の形…全体的に丸い形
繁殖方法…ピンク色の卵を産む
※ピンク色の卵には毒性がありますので、素手で触らないようにしましょう。
在来タニシ
貝の形…全体的に細長い
繁殖方法…卵を産まずに小貝で増える
※在来タニシは稲を食害することはありません。
・ジャンボタニシの生態
ジャンボタニシは、気温が上昇し、水田に水が張られると活動を開始します。何でもよく食べ、基本的に柔らかい葉を好んで食べるため、苗を移植した後の水田に大きな被害をもたらします。また、ジャンボタニシは、寒さに弱いため、冬の間は水田の土壌内や、水路等で越冬します。

対策
1.貝や卵塊の駆除(通年対策)
・貝は見つけ次第、捕殺します。貝は寄生虫を持っている場合があるので、素手で触らず、ゴム手袋等を使用し、潰して廃棄してください。
・卵塊は、空気中でしか孵化できないため、産卵後早期に水中に払い落すか、潰しましょう。水を張ったバケツに落しても効果があります。
卵塊は毒性があるため、素手で触らないようにしてください。
・捕殺後放置したままにすると、腐臭やカラスが群がるなどの原因になりますので注意しましょう。
2.侵入防止(取水期間)
・水口、水尻に5mm以下の網目のネットや金網を設置することで、用水路で越冬、繁殖した貝の侵入を防ぐことができます。
・畦畔を高くし、ジャンボタニシの侵入を防ぐ。
3.食害防止(移植後2~3週間)
・ジャンボタニシは、水の深い所を好み、浅い所では稲を食べることができないため、水深を4cm以下にして、田面を平らにすることで被害を防ぐことができます。
4.捕獲用罠の設置
・関市在住の少年が考案した、オリジナルの捕獲罠を作成、使用することでも食害被害を防ぐことができます。罠を作成される際は、ジャンボタニシ罠作成資料を参考にしてください。
5.越冬場所の管理(10月~3月)
・ジャンボタニシは、ほ場の土中や、用水路等で越冬するため、用水路の泥上げ、餌となる雑草の除去等を行うと効果的です。また、地区全体で実施するとさらに効果が高まります。
6.耕運(1月~2月)
・殻高1cm~3cmの貝は土中で越冬します。そのため、厳寒期に2~3回耕運し、物理的に破砕したり、殻を傷つけて耐寒性を低下させることで数を減らすことができます。
ジャンボタニシ罠 作成資料
ジャンボタニシ罠 作成資料pdf (ファイル名:jannbotanisi-wana.pdf サイズ:1.20MB)
罠を作成される際は、こちらの資料を参考ください。
お問い合わせ
関市役所産業経済部農林課(北庁舎2階)
電話: 0575-23-7705
ファクス: 0575-23-7741
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