春日神社文化財詳細調査
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このページでは、令和元年度から3年度(2019〜2021年度)に実施した春日神社(関市南春日町)の重要文化財の詳細調査について紹介します。
調査の成果や文化財全点の解説、写真は、以下の報告書に掲載しています。
- 関市文化財報告第50号「関市春日神社文化財詳細調査報告書」全2巻
報告書は、関市立図書館でご覧いただけます。
(国立国会図書館、各都道府県図書館にも納本しています。閲覧については各図書館にご確認ください。)

春日神社の重要文化財と調査の概要

対象の重要文化財
春日神社蔵
- 木造能狂言面附木造古楽面 61面(能狂言面53面 古楽面8面)
- 能装束類 一式(63点・附含む)
※通常は公開していません。毎年10月、関市「刃物まつり」の日曜日に一般公開されます。(雨天の場合は中止します。公開時間は「刃物まつり」後援イベント案内でご確認ください。)

調査の経緯と概要
(報告書「はじめに」より抜粋)
春日神社は、刀鍛冶や能に関係する文化財を多数所蔵する。今回はそのうち、重要文化財に指定されている「木造能狂言面 附 木造古楽面」「能装束類」について詳細調査を実施した。
春日神社の能狂言面については、昭和43年(1968)に関市重要文化財、昭和50年(1975)に岐阜県重要文化財に指定されたのち、平成21年(2009)度の文化庁の調査を経て、平成22年(2010)に「木造能狂言面 附 木造古楽面」として重要文化財の指定を受けた。今回の調査では、木造能狂言面53面、木造古楽面8面、計61面すべてを東京国立博物館に輸送し、博物館が所有するX線CT装置等の調査機材を用いて、科学的調査を中心とする最新の調査を実施した。
能装束類については、昭和29年(1954)4月の国立博物館の調査成果により、昭和31年(1956)に国の重要文化財に指定された。指定から60年を経ており、現代の知見や調査設備で再評価するために、今回の調査を実施した。本調査のうち、装束の意匠調査等について東京国立博物館、装束の科学分析調査については東京文化財研究所に依頼しておこなった。

調査成果の公表
調査成果については、「関市春日神社文化財詳細調査報告書」全2巻で報告しています。
また、春日神社の文化財や本調査について、皆さまに知っていただく機会として、調査中から終了後にかけて講演会等を開催しました。今後の開催は未定ですが、開催する際は「広報せき」「関市ホームページ」などでご案内します。
※肩書は講演会当時のものです。

令和5年9月 文化財調査報告会「春日神社・中世の能面と能装束」
内容・講師
- 「春日神社の能狂言面」浅見龍介氏(東京国立博物館)
- 「中世能を語る-春日神社伝来能装束」小山弓弦葉氏(東京国立博物館)
- 「春日神社の歴史と文化財」森島一貴(関市文化財保護センター)
- 登壇者3名によるアフタートーク
日時 令和5年9月24日(日) 午後1時30分から4時
会場 わかくさ・プラザ 学習情報館 多目的ホール

令和3年11月 文化財講演会「春日神社能面の科学的調査の報告」
演題 春日神社能面の科学的調査の報告-X線CT調査を中心に-
講師 浅見 龍介 氏 (東京国立博物館 学芸企画部長)
関市春日神社文化財詳細調査「能狂言面」調査担当
日程 令和3年11月14日(日) 午後1時30分から午後3時30分
会場 わかくさ・プラザ 学習情報館 多目的ホール

(参考動画)東京国立博物館オンラインギャラリートーク
2021年7月から9月の約2ヶ月間、東京国立博物館本館14室で展示「岐阜県関市・春日神社の能狂言面」が開催され、3期に分けて春日神社の能狂言面が展示されました。
オンラインギャラリートークとして、展示期間中に収録された展示解説が、東京国立博物館公式YouTube(別ウインドウで開く)で視聴できます。

令和3年2月 文化財講演会「関市・春日神社の能装束に見る中世の歴史と美」
講師 小山 弓弦葉 氏 (東京国立博物館工芸室長)
関市春日神社文化財詳細調査「能装束類」調査担当
日程 令和3年2月27日(土曜日) 午後1時30分から午後3時
会場 わかくさ・プラザ 学習情報館 多目的ホール
お問い合わせ
関市協働推進部 文化課
文化財保護センター
〒501-2695 岐阜県関市
武芸川町八幡1446番地1
(武芸川事務所2階)
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ファクス:0575-46-1221
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