弥勒寺跡
[2022年12月8日]
ID:15093
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弥勒寺跡
塔跡
弥勒寺跡は、ムゲツ氏の氏寺であり、武義郡の郡寺でもあったと考えられる、白鳳(飛鳥)時代の寺院跡です。「弥勒寺」所用の軒平瓦が確認された丸山古窯跡(美濃市大矢田)とあわせて、1959(昭和34)年に国史跡「弥勒寺跡 附 丸山古窯跡」の指定を受けました。
法起寺式の伽藍配置で、塔と金堂の礎石が地表に残っています。発掘調査ではほかに、講堂・南門・南門に取り付く掘立柱塀の一部・僧坊や、造営に関わる工房跡と思われる掘立柱建物・竪穴住居が確認されました。また、川原寺式の複弁蓮華文軒丸瓦・四重弧文軒平瓦・凸面布目平瓦や、仏像の頭髪をあらわす螺髪が出土しています。
2016(平成28)年には、塔と金堂の基壇の確認調査を実施しました。現在の基壇は、この調査に基づいて復元整備しています。
●発掘調査等の出土品は、関市円空館に展示しています。
螺髪(らほつ)
・塑造の仏像の頭髪をあらわす。
・高さ約3.9cm。丈六仏(立像で約4.85m)が安置されていたと考えられる。
複弁蓮華文軒丸瓦
(ふくべんれんげもん のきまるがわら)
軒丸瓦は、軒先に設える丸瓦。
花弁が二つずつ並んだ蓮(はす)の華(はな)を図案化した文様。
四重弧文軒平瓦(しじゅうこもんのきひらがわら)
軒先の丸瓦と丸瓦の間に設える平瓦。4本線の文様が入っている。
凸面布目平瓦(とつめんぬのめひらがわら)
瓦を造るときの布目のあとが、凸面についている瓦。通常は内側(凹面)につくものが多く、凸面の布目は特徴的。
関市文化財調査報告第26号 弥勒寺跡【講堂跡発掘調査 平成9・10年度】
塔・金堂基壇確認調査 現地説明会資料(2016年)
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