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関の観光・文化

あしあと

    弥勒寺跡

    • ID:15093

    弥勒寺跡

    弥勒寺

    弥勒寺跡

    塔心礎

    塔跡

     弥勒寺跡は、ムゲツ氏の氏寺であり、武義郡の郡寺でもあったと考えられる、白鳳(飛鳥)時代の寺院跡です。「弥勒寺」所用の軒平瓦が確認された丸山古窯跡(美濃市大矢田)とあわせて、1959(昭和34)年に国史跡「弥勒寺跡 附 丸山古窯跡」の指定を受けました。
     法起寺式の伽藍配置で、塔と金堂の礎石が地表に残っています。発掘調査ではほかに、講堂・南門・南門に取り付く掘立柱塀の一部・僧坊や、造営に関わる工房跡と思われる掘立柱建物竪穴住居が確認されました。また、川原寺式の複弁蓮華文軒丸瓦・四重弧文軒平瓦・凸面布目平瓦や、仏像の頭髪をあらわす螺髪が出土しています。
     2016(平成28)年には、塔と金堂の基壇の確認調査を実施しました。現在の基壇は、この調査に基づいて復元整備しています。

    ●発掘調査等の出土品は、関市円空館に展示しています。 

    出土品

    螺髪

    出土品

    螺髪(らほつ)
    ・塑造の仏像の頭髪をあらわす。
    ・高さ約3.9cm。丈六仏(立像で約4.85m)が安置されていたと考えられる。

    川原寺式の瓦

     川原寺は、天武天皇(大海人皇子)にゆかりの深い飛鳥(奈良県)の寺院です。弥勒寺跡では、川原寺と同様の技術を用いて作られた瓦が見つかっています。

    軒丸瓦

    複弁蓮華文軒丸瓦
    (ふくべんれんげもん のきまるがわら)

    軒丸瓦は、軒先に設える丸瓦。
    花弁が二つずつ並んだ蓮(はす)の華(はな)を図案化した文様。

    軒平瓦

    四重弧文軒平瓦(しじゅうこもんのきひらがわら)

    軒先の丸瓦と丸瓦の間に設える平瓦。4本線の文様が入っている。

    平瓦

    凸面布目平瓦(とつめんぬのめひらがわら)

    瓦を造るときの布目のあとが、凸面についている瓦。通常は内側(凹面)につくものが多く、凸面の布目は特徴的。

    発掘調査報告書

    調査の歴史と過去の報告書

    • 昭和5(1930)年 岐阜県史蹟に指定される
    • 昭和28(1953)年 国立博物館・石田茂作氏指導による第1次調査 *1
    • 昭和29(1954)年 『ミュージアム』3~5月号に報告掲載
    • 昭和31(1956)年 国立博物館・石田茂作氏指導による第2次調査 *1
    • 昭和34(1959)年 国史跡に指定される
    • 昭和62(1987)年 範囲確認調査1次調査 *2
    • 昭和63(1988)年 範囲確認調査2次調査 *3
    • 平成元(1989)年 範囲確認調査3次調査 *4
    • 平成9~10(1997-1998)年 講堂西半部調査
    • 平成28(2016)年 塔・金堂跡調査

     *1 1986関市教育委員会「国指定史跡 弥勒寺跡」
     *2 1988関市教育委員会「国指定史跡 弥勒寺跡-範囲確認発掘調査報告書I-」
     *3 1989関市教育委員会「国指定史跡 弥勒寺跡-範囲確認発掘調査報告書II-」
     *4 1990関市教育委員会「国指定史跡 弥勒寺跡-範囲確認発掘調査報告書III-」
     
     ※これらの報告書は、関市立図書館 わかくさ文庫等で閲覧できます。

    案内

    地図

    弥勒寺遺跡群マップ(クリックすると拡大します)

    パンフレット

    弥勒寺遺跡群パンフレット
    ※クリックするとpdf形式で開きます。
     (全8ページ観音折り仕様)


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