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あしあと

    メタボリックシンドローム

    • ID:124

    メタボリックシンドロームとは?

     メタボリックシンドロームとは、過剰に内臓に脂肪が貯まった状態(内臓脂肪)でいることで、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を発症しやすくなっている状態のことです。これは将来、脳梗塞や心筋梗塞などを発症する可能性も高くなります。厚生労働省の調査によるとメタボリックシンドロームの状態または予備群の人は、40から74歳の男性では2人に1人、女性では5人に1人といわれています。

    内臓脂肪を放置しておくとどうなるの?

     内臓脂肪から出るホルモンの作用により、

    1. 血中の中性脂肪値が上がる
    2. 血圧が上がる
    3. インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きが悪くなる=血糖値が上がる
    4. 動脈硬化が進行する=血管がもろくなり詰まりやすくなる

    メタボリックシンドローム判定基準

    1. 内臓脂肪の蓄積
       腹囲(へそ周り) 男性85cm以上女性90cm以上
    2. 脂質異常
       ・中性脂肪150mg/dl以上
       ・HDLコレステロール40mg/dl未満
        のいずれか または 両方
      高血圧
       ・最高血圧(収縮期) 130mmHg以上
       ・最低血圧(拡張期) 85mmHg以上
        のいずれか または 両方
      高血糖
       空腹時血糖 110㎎/dl以上

    ※1に当てはまり、かつ2のリスクの内2つがあてはまる方はメタボリックシンドロームと診断されます。

    メタボリックシンドロームの改善(内臓脂肪を減らすには)

    食事や運動、生活リズムなど生活習慣が影響し、その積み重ねが今の体の状態を作ります。
    生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

    あなたの生活習慣をチェックしてみましょう。当てはまるのはいくつありますか?

    • 20歳のときより体重が10キロ以上増加している
    • 1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回以上、1年以上実施していない
    • 同世代の人と比較して歩く速度が遅い
    • 日常生活において歩行、または同等の身体活動を1日1時間以上実施していない
    • この1年で体重の増減が±3キロ以上あった
    • 早食い、ドカ食い、ながら食いが多い
    • 就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある
    • 夜食や間食が多い
    • 朝食を抜くことが多い
    • ほぼ毎日アルコール飲料を飲む
    • 現在、たばこを習慣的に吸っている。
      ※1日の本数×喫煙している年数=100以上、
      または6か月間以上吸っていて最近1か月間も毎日もしくは時々吸っている方
    • 睡眠で休養が得られていない

    ※「はい」と答えた項目が多いほど、生活習慣のみだれが心配な方です。

    生活習慣を改善し、内臓脂肪を減らすには…

    (1)生活リズムを整え、身体活動量を増やしましょう

     「早寝、早起き、朝ごはん」と言われるように生活のリズムを整え、決まった時間に食事をすることが大切です。早起きし、しっかり朝食をとれば朝から活動的な1日を過ごせます。身体活動量が増える=消費エネルギーが増えるので、脂肪が蓄えられにくくなります。

    • 身体活動量を増やすために・・・
      買い物を自動車から自転車や徒歩へ、エレベーターより階段を利用する、拭き掃除をするなど日常の生活の中での工夫で活動量を増やしましょう。

    (2)3回のバランスの良い食事で適正エネルギーを

     メタボリックシンドロームの予防や改善には、バランスのとれた食事を1日3食規則的にとることが大切です。食事バランスガイド(添付ファイルをご覧ください)を参考に、1回の食事に、主食・副菜・主菜をそろえ、食事リズムを整えましょう。

    • 主食…炭水化物を多く含み、エネルギー源になる。ご飯やパン(甘いパンは除く)、めん類を使った料理。
    • 副菜…ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、身体の調子を調える。野菜、海藻類、きのこ類などを使った料理。
    • 主菜…たんぱく質を豊富に含み、体をつくるもとになる。肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品を使った料理。

    (3)有酸素運動で内臓脂肪を減らしましょう

     内臓脂肪を減らすには有酸素運動(ウオーキング、ジョギング、水中運動など)がお勧めです。20分以上、軽く息切れをする程度の運動を週2回以上行うことで効果的に脂肪を減らすことができます。継続することで効果がありますのでまずは1か月続けてみましょう。

    自分の体の状態を知ろう(健診をうまく利用するために)

    30歳から「ヤング健診」、40歳から「特定健診・特定保健指導」を受けましょう。

     健診では、身長・体重測定はもちろん血圧測定、血液検査を行います。結果からは、メタボリックシンドロームの傾向など体の中の状態を知ることができます。このため、より健康になるための生活習慣改善のきっかけとなります。年に1回受けることで自分の体の傾向を知ることができ、健康度を確認することになります。健診を受けた結果、生活習慣の改善が必要となる方には保健師や栄養士による「特定保健指導」を受けていただき、より健康に過ごすための日常生活のアドバイスを受けていただけます。ますます健康に生活できるサポートを「特定保健指導」では行います。

    ヤング健診と特定健診
    ヤング健診 特定健診 
    対象年齢30から39歳40から74歳 
    実施主体関市(保健センターからご案内します)各医療保険者(国民健康保険、社会保険など加入している保険からのご案内です)
    受診方法指定医療機関で受ける個別健診または保健センターの集団健診各医療保険者が指定する方法
    健診内容身体計測、腹囲測定、血圧測定、血液検査(脂質、血糖、肝機能、貧血)、尿検査など身体計測、腹囲測定、血圧測定、血液検査(脂質、血糖、肝機能、腎機能)、尿検査など

    メタボ脱出の救世主!(特定保健指導を活用するためには)

     健診を受けた後、生活改善の必要な方へ健康相談の案内があります。その中で、「特定保健指導」の対象となる方には、生活習慣を改善するために保健師・栄養士などの専門職が全面的にサポートしていきます。

    1. 健診結果と生活習慣の振り返りを行いながら自身の弱点を見つけます。
    2. 6か月後のなりたい自分を考えながら、目標をたてます。
    3. 目標達成のための実践可能な取り組みを「運動面」「食事面」から立てていきます。
    4. 6か月間実践し、理想の自分を現実のものとします。

    ※6か月間実践していくために、保健師や栄養士がお手伝いさせていただきます。


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