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あしあと

    市長コラム(令和7年11月)

    • ID:22545

    戮力協心(りくりょくきょうしん)~力を合わせて心を一つに事をなす~

    Vol.11 戦後80年 平和への誓いを新たに

     今月19日、関市で「戦没者追悼式」を執り行います。この日は、先の大戦で尊い命を捧げられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、改めて恒久平和への誓いを新たにする日です。
     特に本年は、第二次世界大戦の終結から80年という節目の年を迎えます。この80年間、日本は戦争の悲劇を乗り越え、平和で豊かな国を築き上げてきました。しかし、世界各地では深刻な紛争が続き、悲惨な状況をみると心が痛みます。核兵器による抑止力の問題も取り沙汰されるなど、平和への希求はかつてないほど高まっています。
     私にとっても、戦後80年という年は特別な意味を持ちます。私の祖父と父は戦争を経験し、無事に帰還してくれたからこそ、今の私が存在します。祖父や父から詳しく話を聞くことはありませんでしたが、戦争の時代を生きた方々の辛苦思うと、平和の尊さを改めて痛感します。
     世界で唯一の被爆国である日本は、核兵器廃絶に向けた取組を強く進める責務があります。戦没者の方々の尊い犠牲のうえに今日の平和と豊かな社会が築かれたことを厳粛に受け止め、世界の恒久平和の実現に向けてさらなる努力を続けていくことが重要です。
     本市では、平成6年3月に平和都市を宣言するとともに、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を目的とする平和首長会議に加入しました。国際的な枠組みを通じて各都市と連携し、世界平和に向けた取組を進めています。さらに、次代を担うこどもたちへ平和の理念が途絶えることなく未来へ受け継がれていくよう、引き続き平和教育の取組を支援してまいります。
     戦後80年という節目を迎えた今こそ、私たちは過去の教訓を胸に刻み、平和の尊さを改めて認識する必要があります。そして、未来へ向けて希望を持ち、平和な社会を築いていくために、市民の皆さんと手を取り合い、共にたゆまぬ努力を続けてまいります。


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