地球温暖化について
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地球温暖化とは
地球は太陽光により温められ、地表面は赤外線を宇宙に向けて放出し、冷めていきます。このバランスは、大気中にある赤外線を吸収する気体(温室効果ガス)により保たれています。
地球温暖化は、大気中の温室効果ガスの増加によりバランスがくずれ、地上の温度が上昇することです。
赤外線の放出を妨げる温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、オゾン層の破壊の原因物質でもあるフロンなどがあり、特に二酸化炭素は、地球温暖化の最も大きな原因となっています。
出展)IPCC第4次評価報告書2007
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより
地球が温暖化すると・・・
地球温暖化とは、単に地球全体で徐々に気温が上がっていく、というだけの変化ではありません。温暖化による海面上昇は、標高が低い地域の水没、河川の氾濫などを引き起こします。異常気象は今の気候でも発生していますが、地域によっては今までに経験したことのないような異常気象が発生する可能性があります。
温暖化による気温上昇は、動植物の減少、農作物の高温障害や病気・害虫の被害など生態系や農業にも大きな影響を及ぼします。伝染病を媒介する蚊などが、今までに発生したことのない地域にも生息域を広げる恐れがあり、それぞれの地域が、経験したことのない新しいリスクに備える必要があるのです。
この他にも、水不足、暑さによる病気の増加が危惧され、地球の温暖化は、自然界・人間社会に多くの影響を及ぼします。温暖化の恐ろしさは、ただ気温が上がる、ということではないのです。
地球温暖化の現状
上昇を続ける世界の気温
上昇し続ける世界平均気温気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013~2014年)によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しました。
最近30年の各10年間は、1850年以降のどの10年間よりも高温を記録しています。
出典)IPCC第5次評価報告書 統合報告書
増加し続ける二酸化炭素(CO2)濃度
地球は二酸化炭素を吸収する力がありますが、私たちが化石燃料を燃焼することで地球の吸収能力を超えて大気中に二酸化炭素を出し続けているため、大気中の二酸化炭素濃度はどんどんと高まっています。
出展)大気中の二酸化炭素濃度の経年変化
(気象庁ホームページより)
1kgの二酸化炭素ってどのくらいの量なの?
・500mlペットボトル約1,000本分の体積と同じくらい
・ ドラム式洗濯乾燥機 洗濯~乾燥 1.3回分
・ テレビを20時間みたのと同じくらい
・人間が1日に吐き出すCO2排出量と同じくらい
・ 自動販売機が1日に排出するCO2と同じくらい
・ エアコン約4時間使用したのと同じくらい
・ 自動車で3.6km走った時のCO2排出量と同じくらい
温暖化を防止するために
行政の取り組み
温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガス等がありますが、この中で最も多いのが二酸化炭素で約75%を占めると言われています。この二酸化炭素を抑制するために、さまざまな対策が世界中で行われています。日本でも環境省を中心として、都道府県・市区町村が地球温暖化対策に取り組んでいます。
国(環境省)の取り組み(外部リンク)
http://www.env.go.jp/seisaku/list/ondanka.html
岐阜県の取り組み(外部リンク)
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/8674.html
関市の取り組み(外部リンク)
https://www.city.seki.lg.jp/0000016963.html
温暖化を防ぐために私たちができること
地球温暖化を進めているのは主にCO2(二酸化炭素)で、発電所やごみ処理施設の焼却炉、また自動車のエンジンも化石燃料であるガソリンを燃焼させることで大量に発生します。これらを抑制することが、地球温暖化対策になります。
できるだけ物を大事に使い、不要なものを買わないことや、不要になってしまったものを再利用やリサイクルすること、電気消費量の少ない製品を使用することや節電につとめること。外出する時も、自家用車の使用を控えて自転車や公共交通機関を利用すること。
わたしたち一人一人がライフスタイルを見直し、地球温暖化対策を心がけることで温室効果ガスを抑制することができます。
身近なところから、CO2の排出を減らしていきましょう!
節電に努める
エアコンで節電!
◎カーテンで窓からの熱の出入りを防ごう
外出時は、昼間でもカーテンを閉めると効果的です。夏は日照を遮るほか、冷房の冷気が逃げるのを防ぎ、冬は室内の暖気を閉じ込め、外気が入るのを防ぎます。厚手のカーテンや床まで届く長いカーテンの他、断熱シートなどを使うことをおすすめします。
◎フィルターの掃除はこまめに
2週間に一度は、フィルターの掃除をしましょう。
フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷暖房の効果が下がり、無駄な電気を使います。冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になります。
◎室外機の周りに物を置かない
室外機の吹出口に物を置くと、冷暖房の効果が下がります。
室外機は風通しのいいところに設置して、周囲はきちんと整理整頓しましょう。
◎扇風機やサーキュレーターを併用して風向きを上手に調整
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、夏は風が体にあたると涼しく感じ、逆に冬は暖まった空気を循環させることができます。
◎室内温度は適温に保つ
夏の冷房時の室温は28℃を目安に、冬の暖房時の室温は20℃を目安にしましょう。
夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になります。
◎寒さを感じる時はこんな行動でも暖房器具の省エネにつながります。
・身体の温まる食材(大根、ニンジンなどの根菜、生姜、ニンニクなどの香味野菜)を食べる
・陽が落ちて冷気が入る前にカーテンを閉め室内を保温する
・寒さを感じる時は普段より一枚多く羽織ったり、ストールを活用する
・仕事の合間にストレッチなど軽い運動で血行を良くする
・暖房を利用する場合は室温20℃以下を目安に、ドアやふすまを閉め暖房範囲を小さくする
・こたつや電気カーペットなど部分暖房の活用する
工夫により削減できるCO2とお金について詳しくはこちらへ
見えて楽しい家庭の省エネ【エアコン・暖房器具編】(別ウインドウで開く)
冷蔵庫で節電!
◎開いている時間を短く、余分な開閉はしないように
開閉が多いと冷気が逃げてしまいます。
冷蔵庫と冷凍室のドアの開閉回数がそれぞれ50回・16回の場合は、25回・8回の場合にくらべて消費電力量が約6%増加してしまうことも。
また、設定温度はできるだけ夏は「中」、冬は「弱」に設定しましょう。
◎物を詰め込みすぎないように
冷気の流れが悪くなり、冷蔵庫内が均一に冷えなくなります。また庫内の見渡しが悪くなるため、ドアの開閉時間が長くなる原因に。
冷蔵庫の中を整理してみましょう。ずいぶん前の食べ残しや常温保存できるものが入っていないかチェック。缶詰、瓶詰や調味料は未開封なら冷蔵庫に入れないようにしましょう。
◎熱いものは冷ましてから入れよう
麦茶やカレーなど、熱いものを冷まさずにそのまま入れると庫内温度が上昇して周囲の温度も上げてしまいます。再度、庫内を冷やすための余分なエネルギーがかかります。
◎壁から適切な間隔で設置しよう
冷蔵庫の周囲が壁などに接していると効率よく放熱できません。冷蔵庫の周囲には5cm以上の隙間を空けましょう。
◎傷んだパッキンは取り替えよう
傷んでいる隙間から冷気が漏れて電気のムダ使いになります。
名刺などをはさんでズリ落ちるようだったら、パッキンを取り換えましょう。
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照明器具で節電!
◎照明器具の掃除で明るさアップ
ランプやかさが汚れると、明るさは極端に低下します。
ダイニングキッチンなどの汚れやすい場所は、こまめにお手入れしましょう。
◎点灯時間を短くしよう
必要のないあかりはこまめに消しましょう。長時間部屋を空けるときは消した方が経済的です。蛍光ランプは頻繁に点滅させるとランプの寿命が縮むので注意しましょう。
◎待機消費電力を削減しよう
リモコン機能(点灯・消光・調光など)を使用中は約1Wの電気を消費しています。
照明のスイッチの電源を切る習慣をつけて、待機消費電力を削減しましょう。
◎省エネ型の照明器具に買い替えよう
買い替えはインバーター式器具がおすすめです。ON/OFFだけでなく明るさ調節もできるので、従来の器具に比べて省エネ効果に優れています。
白熱電球を使用する場合は、なるべく消費電力の少ない電球型蛍光灯やLED電球に替えましょう。
※ほぼ同じ明るさの一般電球と電球型LEDランプとの比較
出展「あかりの日」委員会
テレビで節電!
◎テレビを見ないときは消そう
《消すときは主電源をOFFに》
リモコン待ち状態でもエネルギーを消費しているので、主電源で消しましょう。旅行など長期不在の時はプラグを抜きましょう。
《ゲームが終わったらテレビもOFFに》
テレビゲーム機の電源を消した後は、忘れずにテレビの電源も消しましょう。
◎画面を掃除しよう
テレビの画面は静電気でほこりがつきやすく汚れやすいものです。
一週間に一度くらい乾いた布でふきましょう。
◎音量は不必要に大きくしない
必要以上に音を大きくしないようにしましょう。
◎画面は明るすぎないようにしよう
液晶テレビ、プラズマテレビは、画面モードを省エネモードにしよう。
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見えて楽しい家庭の省エネ【テレビ・パソコン編】(別ウインドウで開く)
3Rの推進
3Rは、リデュース(Reduce/減らす)、リユース(Reuse/再使用する)、リサイクル(Recycle/再資源化する)の頭文字です。
不要になった物を捨てるのではなく、必要に応じて修理し再使用や分別して再資源化することでごみを減量しようという考え方です。ごみを減らすことでごみの処分や、製品を新たに作製する際に発生するCO2を抑制できます。
食品ロスを減らそう!
食品ロスとは
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品をいいます。食べ物を捨てることはもったいないことです。
日本ではどれくらいの食品ロスが発生しているのでしょうか。
日本の食品廃棄物等は年間2,531万t
その中で本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間600万tになっています。(平成30年度推計値)
日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約47kg。
これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量です。
食品ロスは大きく分けると下記2つに分けることができます。
事業活動を伴って発生する食品ロス・・「事業系食品ロス」
各家庭から発生する食品ロス・・・・・「家庭系食品ロス」食品ロスを減らすためには、家で食品ロスが出ないようにするだけでなくて、食べ物を買うお店、食べるお店でも食品ロスを減らすことを意識することが大切です。
例えば、食べ物を買うお店や食べるお店では、箱にちょっとのキズ・汚れがあっても、中身が問題なければそのまま買ったり、奥から商品をとらずに、陳列されている賞味期限の順番に買ったり、賞味期限の近い値引き商品を買ったり、食べきれる分量を注文して、食べ残しを出さなかったり、まだ利用できるものはフードバンクを利用したり、みんなのちょっとした行動が食品ロスを減らします。
こうした行動は、食料資源の有効利用や地球温暖化の抑制につながります。
お問い合わせ
関市役所市民環境部環境課(北庁舎1階)
電話: 0575-23-7702
ファクス: 0575-23-7750
電話番号のかけ間違いにご注意ください!
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