参考資料 地域の現状把握
- ID:2055
まちづくり構想
地域の持続的な発展を長期的なものとしていくとき、この地域の豊かな自然、歴史、地理的条件を踏まえ現状の問題を是正する中、将来にわたり個々の市町村の機能を最大限発揮できるものとしていかなければなりません。
武儀地域市町村合併問題調査・研究報告書では、豊かな自然と伝統(匠・技)に培われた産業、高規格幹線道路等の交通の要衝であり、そのポテンシャルの高い地域と位置付けています。
しかし、大量生産・消費・廃棄を前提とする地域の発展を第一とすることについては限界があり、こうした社会環境の変化に対応できる「循環型社会の形成」を視野に入れた地域の環境・経済社会の自立を目指すものでなければなりません。
このビジョンは、これまでの「第四次中濃広域市町村圏計画」や広域事務、各市町村間の連携をより一層推進し、行政・住民が一体的な構造を有し、地域の継続的な発展を実現するためのものであり、こうした背景から以下のように提案されています。
水とみどりと匠の環境循環交流都市
水とみどり
郷土を形成する自然環境を新たな地域づくりのシンボル、環境共生型の循環社会形成の前提として位置付ける。
匠
地域の生活を育んできた刃物・和紙等の伝統産業及び農林業、環境共生を前提とした地域密着型産業及び自律的文化を「匠」として象徴し次代へ持続的な発展を可能とする技・人・思いを育む新たな地域づくりを目指す。
環境循環交流都市
各市町村が、自然との共生と環境保全を前提とし、それぞれの地域特性に合わせた機能分担の再構築を図り、地域内で環境循環的な交流を実現するとともに他の圏域や地域との循環的な交流を図り活力あるまちづくりを行う。
合併を契機とした新市の視点
- 地域住民の意識の反映できるシステムづくり
- 交通の利便性や地場産業を生かしたまちづくり
- 豊かで老後も安心して暮らせるまちづくり
- 自然環境の保全、都市基盤の整備等による循環型社会づくり
また、各市町村の総合計画や広域計画等との整合や将来像(人口フレーム、土地利用方針)について、以下のように整理できます。
中濃地方拠点都市地域基本計画(中濃・可茂・郡上地域25市町村)
-日本のまん真ん中 日本公園村-
↓
第四次中濃広域市町村圏計画(7市町村 将来像)
-水と緑と匠の躍動交流圏 中濃-
↓
計画年次 | スローガン | 将来人口 | 将来像 | |
---|---|---|---|---|
関市 | 平成8年度~平成17年度 | 心豊かで活力のある交流文化都市 関 | 83,000人 | 未来創造路 せき |
美濃市 | 平成12年度~平成22年度 | 住みたいまち 訪れたいまち 美濃市 | 27,500人 | 着実に優しく心の通うくらしづくり |
洞戸村 | 平成8年度~平成17年度 | エバーグリーン ほらど | 2,700人 | 緑と空とやさしさに包まれて躍動する新鮮村・洞戸 |
板取村 | 平成9年度~平成18年度 | 板取スイス村構想 | 2,200人 | やまの・あたらしい・むら/くらし/ひと |
武芸川町 | 平成13年度~平成22年度 | 豊かで表情のある武芸川らしい町づくり | 8,000人 | 生まれた人や住む人々が、移り住みたい人や帰りたい人々が、当たり前のことに「武芸川らしさ」を感じる快適空間 |
武儀町 | 平成7年度~平成16年度 | 地球でいちばん素敵な いなかまち | 5,000人 | |
上之保村 | 平成7年度~平成16年度 | 美しく、みどり豊かなエコタウン | 2,213人 |
こうした各市町村における将来像から共通する事項を次のとおり整理する。
将来人口(人口フレーム)
各市町村における総合計画の将来人口は、土地利用における産業人口や開発計画等の政策的な要素が含まれていることから本推計では、「少子・高齢社会の進展」等から、岐阜県が推計した将来予測値を採用し、平成26年(2014年)の本地域の人口を110,000人(ラウンド値)としています。
項目 | 平成12年(人) | 平成26年(人) | 平成37年(人) |
---|---|---|---|
関市 | 74,438 | 75,390 | 72,646 |
美濃市 | 24,662 | 20,492 | 15,971 |
洞戸村 | 2,316 | 1,702 | 1,095 |
板取村 | 1,921 | 1,462 | 1,009 |
武芸川町 | 6,683 | 6,289 | 5,775 |
武儀町 | 4,220 | 3,084 | 1,991 |
上之保村 | 2,483 | 1,755 | 1,013 |
計 | 116,723 | 110,174 | 99,500 |
土地利用構想
土地利用方針
中濃地域広域市町村圏計画では、自然環境の保全を図りつつ、地域住民が健康で文化的な生活が享受できる地域特性を踏まえた総合的かつ計画的な土地利用を推進していくこととしています。
こうしたことから、本圏域の特性である、水とみどり豊かな中山間地域、田園都市、中核都市といった多様な特性があり、こうした自然や生産緑地など、みどりの環境と地域住民はもとより圏域外との交流機会の拡大を図り、もって快適な居住空間の確保や産業振興を目指し、自然環境や歴史的な資源の保全・整備に基づいた環境文化圏づくりを以下のような土地利用により推進することとしています。
利用区分別の方針
〔都市地域〕
中心地域は、居住環境の利便性の向上を図りつつ環境との調和を目指します。また、周辺地域にあっては、多自然居住地域の形成を図り、道路、公園等の都市施設と連動した商・工業、流通機能の集積を図り、健康・福祉及び交流ゾーンとして、地域の生活を支え交流を育む複合機能の集積・整備を推進します。
〔農業地域〕
農業振興地域整備計画に基づき農地や農村環境の保全に努め、自然・歴史資源、農業交流機能の強化を図り、多自然居住地域の形成を目指します。
〔森林・河川地域〕
河川の生態系を保全する一方、憩いの場としての整備や水辺のネットワークづくりを推進します。また、森林地域にあっては、水源涵養などの公益機能の維持を基本に自然とふれあうことのできる学習・体験機能を整え交流の活性化を支えます。
各市町村の戦略や将来像
関市(戦略プロジェクト)
《ときめき きらめき いきいき せきし》
「ときめき」づくりプロジェクト
- 1時間交流圏の拡大
気軽に交流できる1時間交流圏の拡大。高速道路・鉄道中濃新線・ヘリポートの整備などにより、陸と空が一体となった「速くて/便利で/快適で/安全な」交通体系をめざします。
・高規格幹線道路整備の促進
・鉄道中濃新線構想の推進
・公共用ヘリポートの整備促進 - 全市公園化の推進
関市の豊かな自然と固有の歴史文化資源。それをまちづくりに活かして、市全体を「水と緑、歴史と文化の香りに包まれた公園」のような都市にしていきます。
・うるおいのある景観の形成
・緑化、花づくりの推進
・自然に配慮した水辺環境の整備 - 関市の新しい顔づくり
「関市の新しい顔」は、たくさんの人々が集い、賑わい、交流し、都市ライフが楽しめる、そんな顔。関駅周辺の整備などにより、魅力的な交流拠点の形成をめざします。
・関駅周辺地区の再開発
・西本郷一ツ山線の整備
・火葬場の整備
「きらめき」づくりプロジェクト
世界にきらめくような交流・情報拠点を創造するプロジェクトの方向
- 新物流・情報拠点
関市は、高速交通網の結節点。その地の利を活かして、新物流・情報拠点づくりを進めます。そして、日本中の人・物・情報が集積し、活発に交流する都市をめざします。
・関ロジスティクスセンターの整備促進
・高度情報社会への対応 - 世界刃物文化拠点づくり
関市の財産であり文化である刀鍛冶の伝統づくりと産業。それを広く世界に02し、関市のイメージアップを図るため、刃物テーマパークの整備を進めます。そして刃物文化を将来にわたって育んでいきます。
・刃物テーマパーク構想の推進
・産業振興センターと周辺整備 - 知的な文化観光資源拠点づくり
小瀬鵜飼や弥勒寺史跡、円空入定塚などが点在する風光明媚な「奥長良川県立自然公園」この一体を鵜飼と円空の里として整備することにより、楽しみながら知識を身につけることのできる、魅力あふれる都市を目指します。
・文化財の活用
・小瀬鵜飼の保存・有効活用
「いきいき」づくりプロジェクト
- 若々しさの満ちた長寿社会づくり
生涯にわたって若々しさの満ちた長寿社会が目標。高齢化社会に対応し、在宅ケアサービスや施設づくりなど、保健、医療、福祉が一体となった福祉サービスを充実させます。
・在宅ケアサービスの充実
・社会福祉施設の整備
・介護保険制度の円滑運営 - 安心して生活できる医療体制づくり
いつでも、だれもが、健康で安心して生活できる医療体制。高度でより質の高い医療サービスが受けられる体制づくりと、緊急の時も素早く適切な対応ができる救急医療体制づくりを進めます。 - 自分づくりを進める生涯学習社会づくり
誰もがいつでも気軽に学べ、心豊かに生活できる社会、それが生涯学習社会。生涯学習の拠点づくり、市民みんなの自分づくりを広めます。
・生涯学習推進体制の充実
・生涯学習関連施設の充実
美濃市(まちづくりの3つの方向)
《魅力あるくらしの環境づくり》
~住む人にとっても、訪れる人にとっても、魅力を実感できるまちを目指します~
地方固有の自然や伝統文化などに支えられた地域の「くらしの環境」が再評価されている中、長良川、板取川をはじめとする清らかな水と、瓢ヶ岳などの色濃い山々に囲まれた豊かな多自然居住地域です。この自然環境の中で守り育てられた「美濃和紙」、「歴史のある町並み」、「美濃まつり」、「大矢田ひんここまつり」など誇るべき伝統文化があります。
これらに支えられた本市の「くらしの環境」に、より磨きをかけ魅力ある地域とするため、「上・下水道の整備」、「道路・公園・水辺の整備」、「魅力ある景観形成の創出」、「医療の整備」等により、市民生活の快適性・利便性を高めていきます。こうしたことにより、市内外へ情報発信します。
- 風情あるまち、くらしと交流の環境づくり
・人に優しい配慮、安全で快適
・自然と歴史の活用
・総合的な都市施設整備
・体系的な道路ネットワーク - 先端型と交流型産業、創造力と個性ある産業づくり
・地場産業の活性化
・人材・技術・マネジメント支援
・企業誘致
・農業・林業の高付加価値化 観光・地場産業の振興
・商業・サービス業の活性化
《こころと健康の充実》
~「くらしの環境」づくりの基本条件として、市民の「こころ」と「健康」の充実を重視するまちを目指します~
「住みたいまち 訪れたいまち」づくりのためには、都市環境の整備だけではなく、「こころ」を重視する必要があります。本市に暮らす人々のやさしい「こころ」づくりが、まちづくりを担う「ひと」づくりに、そして市民が一体となった調和のとれた「まち」づくりに発展することを理想としています。性別や職業、住んでいる地域などに関係なくお互いを尊重し助け合うこころ、まちを愛するこころ、自然を愛するこころ、このような「こころ」のかよう暮らしづくりを進めます。また、「こころ」の充実のためには、市民が心身ともに「健康」であることが必要となります。このため、教育と文化の向上、スポーツ・レクリエーションの振興、市民が安心して暮らせる保健・医療・福祉のシステムづくりを進めます。
- 生涯現役、健やかでこころふれあうくらしづくり
・ボランティアのこころの育成
・積極的な健康増進
・環境問題への対応
・高齢者と女性への支援 - 体験とふれあい、ひとと文化と交流づくり
・地域社会に密着した個性あふれる教育
・生涯学習の充実、参加体験型・ふれあい型教育
・文化財の保存・活用、文化活動への支援
・まちを愛するこころの育成
《着実にやさしく成長を持続》
~自然と伝統文化に調和し、「やさしく」「優しく」成長を持続するまちを目指します~
「美濃テクノパーク」の建設をはじめ、将来の発展のための布石を積極的に築いてきました。高速道路網が拡充され、広範囲な交流の活性化が期待できる環境となった。こうした条件を活用し、21世紀に対応する最先端技術産業など、競争力のある産業の発展をはじめ、あらゆる分野において、持続的に成長を進めていくことが重要である。新しい時代に向けた高度情報化、ハイテク化の動きと、本市の自然や伝統文化を調和させていくために、「着実に」「優しく」成長していくことも重要です。
地方行政においては、厳しい財政事情の中で、従来のような投資を続けることが困難な状況であるため、事業の効果的な実施や適切な財政計画に基づく行財政の効率的な運用を図ります。また、周辺市町村と広域的な連携を図り、さらに市民と行政の緊密な協働による体制づくりを推進します。
- 活発な市民活動、参加のシステムづくり
・地域情報システムの構築
・ボランティア活動の支援
・市民参加の行政
・男女共同参画の推進
・地域コミュニティの形成
洞戸村(5つの重点プロジェクト)
快適環境の郷づくり
村民の生活環境の向上と公共用水域の保全のために必要不可欠な下水道の整備をはじめ、村民の自然保護意識や環境美化意識の高揚、緑や花に彩られた道路環境づくり、ごみの減量化・リサイクル運動の促進など、快適環境の創造を目指した施策を重点的に推進します。
- 下水道の全村的整備の推進
- 自然保護意識、環境美化意識の高揚
- 安全でうるおいのある道路環境づくり
- ごみの減量化・リサイクル運動の促進
- 良好な住宅・宅地の開発供給
ふれあう健康福祉の郷づくり
「老人保健福祉計画」の積極的な推進を基本に、保健・医療の拠点である保健センター・診療所の充実をはじめ、保健・医療・福祉の一体化を図るとともに、在宅福祉サービスの拡充や人材の確保、村民ボランティアネットワークの形成を進めます。また高齢者や障がい者が自由にかつ安全に生活できるよう、人にやさしい公共施設、道路等の整備を進めるほか、延長保育など保育諸機能の拡充や子どもの遊び場の確保に努め、子どもから高齢者まで、障がいを持つ人も持たない人も、すべての村民がふれあいながら生き生きと暮らせる健康福祉の郷づくりを目指します。
- 保健センター・診療所の整備充実と健康管理システムの整備
- 在宅福祉サービスの拡充
- 保健福祉関係の人材の育成・確保
- 村民ボランティアネットワークの形成
- 高齢者や障がい者にやさしい公共施設、道路等の整備
- 保育体制の充実及び子どもの遊び場の確保
未来を拓く人づくり
ふるさとを愛し、未来を拓くたくましい人材を育てるため、生涯学習推進体制の確立を図って生涯にわたって学び続けることのできる環境をつくりあげるとともに、さまざまな活動の指導者の育成や、情報化・国際化に対応した教育や福祉教育、環境教育を推進します。
また、村民自らが村づくりの主役として生き生きと活動できるよう、さまざまな場への村民の参加を積極的に促進していきます。
- 生涯学習体制の確立
- 各種指導者の育成・確保
- 時代変化に対応した教育の実践
- 文化・学習関連施設の整備
- 女性の社会参加機会の拡充
- 村づくりグループの育成
農林業活性化プロジェクト
本村の基幹産業である農林業の活性化を目指し、中核的担い手農家の育成や生産組織の設立等を図って生産体制の再編強化に努めるとともに、一大特産物であるキウイフルーツのいっそうの産地化、農産物の一体的な振興、収益性の高い新作物の導入、農産物加工特産品の開発、都市と農村の交流を目指した農業の推進など、本村の地域特性を十分に生かした多面的な農林業の展開を図ります。
- 中核的担い手農家の育成及び生産組織の設立
- キウイフルーツの生産拡大による一層の産地化と新作目の導入
- 特産品開発の積極展開
- 森林資源の利用促進・特用林産物の生産拡大
- 都市と農村の交流を目指した農業の展開
交流あふれるむらづくりとイメージアッププロジェクト
豊かな自然や歴史資源を活用し、村内外の観光・レクリエーションニーズに対応した多様な浸水・新緑空間やスポーツ・レクリエーション施設の創出とそのネットワーク化に努め、多くの人々が集い、触れ合う全村公園的むらづくりを進めるとともに地域間交流や国際交流、世代間交流等を積極的に推進し、交流あふれるむらづくりを目指します。
また、新たな将来像やキャッチフレーズを活用したCI事業を全村に展開するとともに、さまざまな分野で村内外へ洞戸をPRし、村民の一体感の高揚と対外的イメージアップを図ります。
- 全村公園化の推進
- 地域間交流・国際交流活動の展開
- 身近な世代間交流活動の推進
- イベントの充実とPR活動の強化
- CI事業の展開
板取村(6つのメイン事業)
水と森の劇場づくり
~板取村。それは、私たちの人生を演じるための美しい劇場です。
「人の営みと自然環境との調和」を最優先に、交通基盤、上下水道等の生活基盤の整備、農林漁業や商工業・観光業の振興を図っていきます。
- 環境共生型地域基盤の整備
「水と森の劇場づくり」の重要な要素である河川環境を大切にし、森林機能の維持を図るとともに、水質保全につながる農業集落排水事業の推進を図り、地球環境規模の視点からリサイクル型社会の形成を支援する施設の整備、関連団体の育成を進め、人の営みと自然環境が調和につながるソフト・ハード両面からのインフラを環境共生型地域基盤と位置づけ、「環境共生先進村」を目指す積極的な取り組みを行います。 - 交流産業の創造
自然とともに歩む活力ある板取を目指す保養、観光、自然派活動、野外教育等といった「水と森の舞台づくり」による交流人口の拡大に対応し、そうした関係を活用した産業、「交流型産業」の振興を図っていきます。そのため、各種産業や観光者・消費者とのネットワークづくりを進め橿瀬地区をはじめとする雇用機会の整備や付加価値の高い特産品づくりなどを行います。
水と森の舞台づくり
~板取のさまざまな施設。それは、私たちの暮らしをめ細かく支える舞台です。
「自立と共同と責任」を基盤にしながら、生活環境の整備、防災・安全の確保、保健・医療の充実、地域福祉の推進など、私たちの暮らしに本当に求められる施策を進めていきます。
- 健康・福祉総合拠点の整備
高齢者が豊かさを感じ自立できる社会を作るため、住民と行政が相互にその役割と責任を明確にし、協同体制を整え、健康・福祉の向上に対する地域活動、支援体制を充実させていきます。そのため、「老人福祉センター兼デイサービスセンター」、「診療所兼保健センター」並びに「乳幼児健康支援センター兼保育所」の一体的な整備を図り健康・福祉活動の総合的な拠点を形成します。
水と森の主役づくり
~板取に暮らす私たち。かけがえのない人生を送る一人一人が主人公です。
「一人一人の知恵を大切に、交流ネットワークを広げながら、教育の充実、地域文化の振興、コミュニティの醸成を図っていきます。」
- 新しい山村文化・生活の提案
山国の暮らしのよさを02し、交流人口の拡大を促していくため、川浦地区等のレクリエーション施設の充実、橿瀬地区等の滞在型観光地の形成を進めます。また、住民主体のボランティアガイドの育成等を図りながら、新しい山村文化・生活の提案を行い、こころの通った都市との交流を活発化させていきます。 - 村づくりを担う人材創造プログラムの展開
一人一人の知恵を大切にした地域づくりを進めるため、青少年育成や社会教育の充実、ボランティア団体の育成を積極的に進めます。
また、5Iターン者の受け入れと交流を進めることにより、21世紀の村を支える新たな人材の確保と育成に努めます。
水と森のシナリオづくり
~板取の村づくり。それは、みんなでつくりあげるひとつの物語です。
住民、周辺自治体、国、県、企業との信頼関係と協力関係を築き、村づくりの具体的な取り組みを進めます。
- 広域交通ネットワークの構築
「水と森の劇場・舞台・主役」となる板取村の生活や産業にとって、行政権の拡大と、村外との交流を支える広域交通ネットワークは最も重要な地域基盤のひとつです。集落の生活環境と安全の確保を図りながら、国道256号、主要地方道白鳥板取線等の広域道路網の整備を促進し、周辺市町村との広域的なネットワークの構築を進めます。
武芸川町(3つの重点プロジェクト)
武芸川町は、周辺都市部の狭間に位置する立地条件から、周辺都市部からの強い影響の下に発展してきました。こうした背景から、特色ある産業づくりや町づくりにおいて、危機感や推進力が弱かったといえます。
本計画では、町の豊かさや良さを享受するだけでなく、より豊かで楽しく、より便利で快適な生活を目指して積極的に努力していくこととしています。また、複雑化・専門化する社会の中で、横ばいの町の人口だけで町づくりのすべてを担うことは不可能です。より広範な広域的な人的ネットワークを育み、そのネットワークの中心に行政や町民の生活が位置していくことが求められます。
また、「武芸川らしさ」を持った将来像実現のためには、それぞれのプロジェクトの一分野だけで実現できるものではなく、複数の関連分野が一体となって取り組むことが必要です。また、行政、町民、民間の理解とともに相互の連携や協力も必要であり、21世紀を生きぬく武芸川町民のすべてが、重要プロジェクトを一致団結して推進していきます。こうした背景から、当り前のことに「武芸川らしさ」を感じるためには、メリハリの利いた施策の展開が必要となります。そこで、町の将来像実現に向け、「町の風景」、「町の生活」、「町の誇り」の3つの視点からその実現と推進のために優先的に取り組みます。
町の風景づくり
《清流武儀川の復権》
町の中央を今も昔も流れつづけ、世代を超えて町民の心に潤いを与え続けてきた武儀川を町民の誇りとして見つめ直し、水と緑の町づくりを行います。
- 親水機能と景観を重視した治水事業の推進
- 河川環境・水質の保全と河川文化の保存
- 全町公園化構想の策定
町の生活づくり
《町民有資格運動》
人づくり、生きがいづくり、女性・高齢者の活用等、都市化と少子・高齢化が進む地域コミュニティをしっかりと支えていく有能な有資格者や技能者を地域ぐるみで育成し、地域ぐるみで活かして行きます。また、子どもや女性・高齢者を含めた町民すべての資格取得に対する支援を行っていきます。
- 町民講座の充実と資格取得支援
- 女性・高齢者に対する活躍の場づくり
- 有資格者による地域子育て支援システムの形成
町の誇りづくり
《環境・リサイクル問題の先進地域づくり》
町ぐるみ、地域ぐるみで環境・リサイクル問題に取り組み、広域市町村圏のリーダーとして周辺地域を牽引していく環境先進地づくりを行っていきます。
- 武芸川町エコタウン構想の策定と実現
- 町ぐるみのリサイクル活動の推進(農林商工業・町民・学校・観光交流客)
- 環境保全団体・グループ育成支援(講演会・視察研修の実施)
- 都市部の環境団体との交流
武儀町(6つの戦略的施策)
生涯学習の推進
- 生涯学習拠点の整備
町民のスポーツや文化活動を推進するための拠点を整備し、心身のリフレッシュや地域の歴史や文化の学習、新しい文化の創造、文化交流活動を振興します。施設は、都市型機能を満載したものとし、山村に新しい息吹を吹き込むようなものにします。 - 町の歴史の再発見
忘れられた町の歴史資源の見直し、発掘等調査を行い、町が誇るべき史跡、旧跡の保存復元を図ります。町民のルーツを再確認し、誇りや豊かさを再考するための施策を展開します。 - 伝統文化の継承
伝統や文化を後世に伝えるため若者や子どもたちにお年寄りの知恵や技を伝承するための施策の展開、また町の特性である農山村の地の利を生かして町全体の暮らしの中で地域資源のこだわりを希求する中、町民同士や都市住民との交流を推進します。
日本平成村事業の推進
- 平成自然公園事業の推進
農林業で育んだ知恵と技を活かし、町民の憩いの場であり都市住民との交流の場である「人と自然の共生」をテーマとした自然公園を整備します。 - 平成村の景観形成
町固有の資源を活用し、エコピアのイメージにふさわしい景観をつくることで武儀町に一度は住んでみたい、訪れてみたいといった夢や希望がふくらむようなまちづくりを推進します。 - 日本平成村ふれあい拠点活用事業の推進
花街道センターを中心とする日本平成村ふれあい拠点施設を地域産業との連携や地域観光のネットワークの拠点として活用できるソフト事業の充実強化を図ります。
町民の発意と参加のまちづくりの推進
- まちづくり助成事業
自分の住む地域を住民自らが守り、活性化させようとする活動に対して援助を行います。 - 町の誇りを見出す事業
住民自らが持つ誇りや自信、町のよさを見直し引き出すような事業を展開していきます。 - 人材ネットワークの整備
文化活動やエコピアの環境対策などを核として、町内の人と人のつながりを広げていくとともに、リーダーの養成や情報発信を行います。 - 女性のまちづくり参加推進
女性の研修会や交流会への参加の機会を広げ、女性の視点をまちづくりに生かすことを積極的に考えます。
エコピアの環境整備
- 水を守る事業
エコピアの理念に沿って、津保川の清流の源となる山々を整備し、森林機能を高めて保水能力と浄化を保全します。また農業集落排水整備事業の推進により家庭雑排水の流入を防ぐとともに環境美化に努め、清流を守る事業を展開します。 - 川とのつながりを取り戻す事業
津保川の清流を守るとともに、身近に清流があることによる四季の楽しみをもう一度見直すことによって人と川のふれあいを取り戻します。そのため、親水性を高めるハード事業やソフト事業を展開します。
生き生きプランの推進
- 障がい者や高齢者の住みよい生活環境の整備
企業、商店、交通機関などとも連携を深め、官民一体となって、障がい者や高齢者が不自由なく日常生活が送れ、社会参加が行えるための施設や環境の整備を推進します。 - 福祉教育の推進
町民がお互いの立場を思いやり、障がい者や高齢者、そして、その障害について正しい理解を広めるために福祉意識の醸成に努めます。また、次代を担う児童生徒に対する福祉体験機会の提供や福祉副読本の作成、町内高等学校への福祉科の設置要請など福祉教育の充実に努めます。 - 保健福祉サービスの充実
各種保健福祉サービスの充実のためのマンパワー確保に努め、在宅介護支援センター、特別養護老人ホームの設置等により、要援護者のニーズに応じて在宅と施設入所を柔軟に選択できる条件を整え、いつでも、どこでも誰もが保健福祉サービスを受け入れられる体制整備を目指します。 - 住民参加による保健福祉の推進
住民参加はもちろん、障がい者や高齢者が自立と助け合いの精神を持ち、地域福祉活動のネットワーク、ボランティア活動等に積極的に参加できるような条件を整えます。また、ホームヘルパーの養成講座の開催など、人材の育成に努めます。 - 自発的・自主的健康管理の実践促進
「自らの健康は自ら守る」という観点から、健康づくりの意識の高揚を図り、生涯を通じて一貫した健康管理体制を整備し、健康学習・相談、健康診断、訪問指導等の保健・予防活動の充実を図ります。またスポーツ・レクリエーション推進関係機関との連携により、健康で充実した生活を送ることのできる環境を整備します。 - 保健、福祉、医療との連携
要援護者が相互的、継続的な在宅生活を送っていくには、保健福祉サービスと医療機関との有機的連携が極めて重要であり、行政、民間の福祉団体、医師会、歯科医師会との連携を強化しながら保健福祉施策を推進します。
山村活力の振興
- 林業の担い手対策
低迷する林業の活性化を図るためには、若い林業従事者の確保と育成が必要です。作業の機械化、林道網の整備等を推進するとともに、都市住民に森林づくりへの参加を求めるなど、林業振興を図ります。また学校教育、社会教育の過程から森林教育に力を入れ、活力ある地域を支える人材育成に努めます。 - 町内資源を活用した仕事づくり
町内の資源を活かして新しい就労の場の創出に努め、特に高齢化に対応した福祉分野、町民の健康づくりの分野、文化や交流の分野など公共事業の中や民間との接点となる事業の中での雇用の開発に努めます。 - 子どもを産み、育てやすい環境の整備
バランスのとれた人口構造と町の活気を呼び戻すため、安心して子どもを産み育てられるような環境の整備と支援策を推進します。また女性の就労の環境を整えるために保育の問題等にも力を注ぎます。 - 地域技術を生かした新集落整備
若者の定住を図るため、町内の若者ばかりでなく、Iターン、5ターン対策を含めて住宅建設を推進します。住宅建設は、本町の林業、住宅産業を生かしたものとします。
上之保村(21世紀へのむらづくり:重点施策-21)
安全で便利な村づくり
主要地方道、一般県道の改良促進、地域間生活路線の計画的な整備を進め、利便・効率性の高い総合交通体系の確立を図ります。河川の改修・砂防ダムの建設・がけ崩れ防止など治山・治水・砂防対策を推進し、村土保全と自然災害予防に努めます。高度情報化社会に対応した情報ネットワークの整備を推進します。バス輸送は、唯一の公共的輸送機関であり、交通弱者対策としてその確保に努めます。
- 高速道路30分主要都市1時間交通圏の実現
- 安全な村土の保全
- 村民情報ネットワークの整備
- 村民の足・交通体系の確保
活力ある産業づくり
農業については、水稲・野菜・花き等の協業・団地化を進めるなか、高規格農道、農業基盤の整備を図り、農産物のブランド化や安全性に努め、観光農業などによる高度利用を推進します。
林業については、造林保育事業を積極的に推進し、優良材の早期育成や後継者対策を進めるほか間伐材の用途開発並びに林道網の整備を推進し、近代化と立地条件に対応した森林の公益的な活用を図ります。
商工業については、活力をよみがえらせるため経営技術と設備の近代化や高規格道路網の開通による地理的条件を生かし若者が就労できる付加価値の高い産業の立地を進める。
村の中枢産業である製材・建築業については、協業施工の一本化を進め「デカ木住宅」の産地樹立を促進して活性化を図るとともに後継者育成に努めるほか21世紀型文化生活を先取りするニューリゾート基地構想を推進します。
- 農林業基盤の整備
- 農林業担い手対策
- 特色ある農業の育成
- 地場産業の振興
- ニューリゾート基地構想の推進
安心して暮らせる社会づくり
児童福祉については、児童の健全育成のため保育所の充実を図るほか、地域の実情に応じて「遊び」の場を設ける。
老人福祉については、レインボープラン計画により老人が健康で安心して暮らせるよう施設の充実を図り、老人の豊かな経験と知識を社会に生かすことのできる福祉を推進します。
心身障がい者(児)福祉については、その更生に必要な施設を整備し、適切な教育と訓練をし、理解と協力の中で自立更生を促進します。
保健・医療については、「健康はすべての国民の願望である。」との見地から、その予防対策の充実と、保健医療・福祉の連携による在宅医療を推進します。
- 子育て環境の充実
- 高齢者在宅福祉の向上
- 障がい者福祉の充実
- 在宅医療体制の確立
快適な生活環境づくり
5・Iターンや二男・三男をはじめとする若者の定住促進のため、地区毎に公営住宅を建設します。また、空家を活用し、都市住民との交流を深める「セカンドハウス」として利用を進めます。
簡易水道については、水源の確保と老朽施設の更新を計画的に進めるほか未普及地区の解消に努めます。
ごみ処理については、広域体制で対応していますが、収集方法の効率化や省エネルギーの意識啓発を進め減量化を図り資源の再利用を促進します。
し尿処理については、公共下水道事業・農業集落排水事業及び合併浄化槽の設置を推進します。
優れた自然環境・歴史資源の保全に努め、人と自然との共生を目指し、道路・河川・環境の美化を進め良好な居住環境を創出します。
消防・防災・救急体制については、その強化を図るほか、村民の防災意識の啓発や自主防災組織づくりに努めるとともに交通安全施設の充実を図り、交通弱者及び運転者に対する啓発運動を徹底する。
- 全村簡易水道化の推進
- 全村下水道化の推進
- 若者定住住宅の建設
- ごみの減量化とリサイクルの推進
自ら学び豊かな人生を育む人づくり・村づくり
義務教育については、「人こそ最も大切な宝」とうたった村民憲章に則り、全村民が英知と情熱を結集し、「地域に根ざした特色ある学校教育」に徹し、教育機能が十分発揮できるよう計画的かつ積極的な施設の整備充実を図る。また、高等学校教育は、地場産業の育成と振興を図り「活力ある村づくり」を推進するため地元高校の育成に努める。
社会教育・社会体育については、健康で明るく人間性豊かな村民一人ひとりのつながりの場を大切に青少年の健全育成とそれぞれが生きがいを得られるような施設整備を行うことにより生涯学習の場と機会を提供します。また、伝統文化遺産の保護、継承を進め地域間交流や各種イベントを通じて村の活性化を図ります。
青少年をはじめ村民の国際理解と国際化意識の向上のため積極的な国際交流を推進し、世界に開かれた人づくり、地域づくりを目指します。
- 生涯学習の推進と青少年の健全育成
- 個性豊かな学校教育
- 国際交流の推進
- 山村文化の振興
お問い合わせ
関市 企画部 企画政策課
電話: 0575-23-6876 ファクス: 0575-23-7744
当時
中濃地域市町村合併検討協議会事務局
電話:(0575)23-9960 Email:chuno-g@atlas.plala.or.jp
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